クロス張替えの費用と工事期間

クロスは、天井・壁などの仕上げ材として使われ壁紙のことで、内装を作る材料としては無くてはならないものです。
壁紙と呼ばれる場合もありますが、クロスと同義語です。

大半の製品は布でできていますが、ビニール製・プラスチック製のものも近年では多く使用されるようになりました。
クロスには非常にさまざまな種類があるので、お住まいにとって適切なものを選ぶことが大切です。

クロス張替えの注意点として、施工箇所と他の箇所とを統一するのかどうかを決めておかなければなりません。
全てのクロスを同じにすれば一体感が生まれますが、あえて違う色や材質のクロスを使用しアクセントにする場合もあります。

また、お部屋をどんな雰囲気にしたいのか、壁以外のドアやクローゼットの色調にも注意しながら基本色を考えることも大切です。

クロスは耐用年数が約5～10年といわれており、張り替えの目安は、耐用年数そのままに約10年とされています。
張替えて綺麗になったクロスでも、一生綺麗なままということはありません。
経年によって色が褪せてしまったり、タバコの臭いヤニがついたり、生活の中でどうしても汚れがついたり古くなってしまいます。

また、以下のような症状に気づいたら、張り替えのタイミングと考えて良いでしょう。

壁・天井のクロスの汚れが目立つ
クロスの色が新品時と比べて変わってきた
表面にたわみやシワが出てきた、毛羽立ってきた
クロス表面にカビが生えてきた
壁や天井にヒビができた、もしくは穴が開いている
防水性能・消臭性能が弱くなってきた

また、部屋の模様替えや、キッチンの冷蔵庫、浴室の洗濯機など大きな家電や家具の買い替えをする際に、同時にクロスを張り替える方も多いです。

クロスの張替えは、クロスのメートル単位、または施工範囲（平米単位）で異なってきます。
参考程度ですが、一般的な家庭用クロスの場合、750～900円／m、800～1,000円／㎡が費用相場です。
それより防水性能や消臭性能が良く、グレードの高いクロスになると、それぞれ300～400円程度アップする場合があります。

また、内装リフォーム業者によって、作業による汚れを防ぐための養生費、はがしたクロス材を破棄するための廃材処分費など、クロスの材料費、施工費以外の費用がかかることもあるので、見積書をしっかり確認しておきましょう。

クロスの張替えにかかる日数は、平均で約1日～1日半が目安になります。
下地が補修を必要とする状態の場合は2日以上かかる場合もあるので、事前に内装リフォーム業者に確認しておきましょう。