砂壁に壁紙クロスを貼る方法と必要な材料を徹底解説
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このページでは「砂壁に壁紙クロスを貼る方法と必要な材料を徹底解説」をご紹介しています。
お部屋のインテリアを考えた時、部屋の中でも大きな面積を占める壁紙は非常に重要なポイント。
壁紙がボロボロだったら、どんなに部屋が綺麗でインテリアにこだわっていても壁紙のせいで部屋の印象は悪くなってしまいます。
壁紙といっても種類は多くありますが今回は砂壁からクロスの貼りかえをご自身で行うDIYの方法および必要となる工具や材料をご紹介します。
このページでは「砂壁に壁紙クロスを貼る方法と必要な材料」をご紹介していきます。
砂壁とは?「砂壁」ってどういう壁?
日本壁1つとしてあげられるのが「砂壁」です。
一般的な壁紙の塗装は、表面の部分から上塗り、中塗り、下塗りと3回に分けて塗装を行います。
砂壁の場合、3度塗装をする中でも中塗り面に色砂などを塗って仕上げるのが特徴。
砂壁は和室や床の間の壁に多く使われています。
砂壁とよく間違われるのが土壁です。
土壁とは仕上げに土を素材として左官仕上げした壁のことですが、日本の和風建築の伝統的な壁紙全般をまとめて土壁と呼ぶこともあります。
砂壁は土壁でいえば、土を塗る前段階と考えて良いでしょう。
壁が砂壁の部屋は、全体的に和を基調とした部屋になります。
壁から和の雰囲気が醸し出されるため、部屋の内装やインテリアを洋風にしたい場合は相性が良くない場合が多いです。
また砂壁は老朽化によってヒビが入る恐れもあり、ボロボロと壁の一部が崩れてくるケースも多く見受けられます。
砂壁に壁紙を貼る手順について徹底解説
砂のように粗くざらざらしていることが砂壁の特徴です。
ざらざらしている砂壁に壁紙を貼れるのかと疑問に思う方もいらっしゃるかと思いますが、壁紙を砂壁に貼ることは可能です。
以下ではご自身で砂壁に壁紙を貼る方法を砂壁の状態に合わせて解説しています。
砂壁があまり損傷してない場合
壁があまり傷んでおらず、触っても細かい砂がボロボロと落ちてこない壁にはそのままクロスを貼ることができます。
砂壁がでこぼこして目立つ場合は上からクロスを貼っても壁のでこぼこが浮き出た状態になる場合もあります。
砂壁のでこぼこした部分が見えるのは避けたいという方は、次で説明する「砂壁の損傷が激しい場合」をおすすめします。
手順
1)壁紙の表面がざらざらと粉っぽい感じがする場合は、マスキングテープなどで保護しましょう。
表面のざらざらをテープなどで抑えた後、下地用のシーラーを壁全体に塗ります。
シーラーが完全に乾くまで約1日かかるので、全体の作業と時間に余裕をもって進めると良いでしょう。
2)下地用のシーラーが乾いたら、シールパテを使って壁のでこぼこを平坦にして、シールパテが乾いた後、紙やすりをかけて壁の表面を整えます。
紙やすりをかけて壁の表面を整えた後、その上から再度パテを塗っていきます。
3)「パテを塗る→紙やすりをかけて整える」作業を数回くり返し、でこぼこな壁の表面をさらに滑らかにします。
壁紙のでこぼこが目立たなくなったら、新しい壁紙を貼っていきます。
おすすめの壁紙は、生のりで貼るタイプの壁紙です。
生のりで貼るタイプの壁紙は壁紙クロスの中でもきれいに仕上がる壁紙です。
砂壁の損傷が激しい場合
傷みがかなり進んでいる砂壁や土壁が基礎になっている壁には、そのまま壁紙クロスを貼ることはできません。
傷んでいる砂壁にはベニヤ板を貼ることを特におすすめします。
でこぼこした壁に板を取り付け、壁を平坦にした後、貼った板の上にお好みの壁紙クロスを貼ります。
手順
1)下地の位置を確認しましょう。
下地は壁の端にあります。
下地は壁を叩いても音が響かない場所です。
下地を探すツールを使うとより分かりやすいですね。
2)下地の位置を見つけたらベニヤ板を壁に重ね、下地の部分にクギを打ってベニヤ板を付けていきましょう。
壁に傷や穴をつけたくない方もいらっしゃると思います。
壁に打つクギの数自体を減らすことで壁につく傷や穴も減らすことができます。
両面テープなどははがれやすいため、壁への利用は避けた方が良いです。
3)ベニヤ板を付け終えたら、板の上にクロスを貼ります。
ベニヤ板の代用品として石膏ボードも使用可能な材料です。
クロスを砂壁へ貼る時に必要となる材料や工具について
砂壁へのクロス貼りを検討した時に考えなければならないのは、砂壁の傷み具合と仕上がりです。
既存の壁である砂壁の損傷度合いとクロスを貼った後の仕上がりをどうしたいかによって、必要となる材料や手順が大きく変化します。
ご自身のお部屋の壁紙の状態と仕上がりイメージに合わせた材料や工具を選びましょう。
必要な工具・材料
・ベニヤ板
年数が古くなった砂壁は砂が落ち、壁の表面がでこぼこしている可能性が高いです。
そのままクロスを貼っても砂壁のボコボコがクロスの表面に浮き出てくる恐れもあります。
壁のでこぼこが浮き出てくることを防ぐために壁に板を貼った上からクロスを貼る必要があります。
ベニヤ板の代用品として石膏ボードも使えます。
・下地用シーラー
下地用シーラーも、砂壁に直に壁紙クロスを貼る際には必需品となります。
水分をすぐに吸収する砂壁。
水分を吸うため、直にペンキを塗っても壁紙がペンキをすぐに吸い、ペンキを何度塗っても作業が終わらないということになってしまいます。
そこで下地用シーラーを塗ることで、砂壁がペンキを吸ってしまうのを防げます。
またペンキがムラになりにくくなり、さらに砂がボロボロと崩れる砂壁をきちんと固める効果も。
・シールパテ
砂壁に直接クロスを貼るときには必須となるシールパテ。
ベニヤ板やシールパテを使わずクロスをそのまま壁に貼ると、砂壁のでこぼこが壁の表面に浮き出てしまい見栄えが悪くなってしまいます。
シールパテは砂壁のでこぼこを平坦にしてくれる重要な材料です。
・やすり
やすりはシールパテで砂壁のでこぼこをなくした後、浮き出た部分を削って壁をなめらかにするために必要です。
・壁紙
部屋の印象を決める壁紙です。
お好みの柄や色にもよりますが綺麗に貼りやすい生のり付きの壁紙がおすすめです。
・ヘラ
ヘラはボロボロと崩れる壁を削るために使います。
壁の砂が崩れてくる場合は霧吹きで濡らしてからヘラで削りましょう。
・マスキングテープ
砂壁から砂が崩れ、ざらざらしていると壁紙をきれいに貼ることが難しいため、粉っぽい壁はマスキングテープを使って壁を保護しましょう。
砂壁に壁紙クロスを貼る際、DIYでやるには難しい施工となる場合が多いです。
様々なリスクが考えられるため、DIYが好きで壁紙の貼り替えの作業自体を楽しみたい!という方以外は内装業者やリフォーム業者、クロス屋さんに依頼することをおすすめします。
専門の業者に依頼する方が確実にキレイに仕上がり、お部屋の壁紙の状態や傷み具合に合わせて施工を行ってくれます。
DIYで施工し、思ったよりも壁の損傷が激しい時、急にベニヤ板が必要となることもありません。
砂壁からクロスの貼りかえを検討している方は専門の業者への相談をおすすめします。